地域が福祉に果たす役割

福祉を行うためには、地域というものを、重視することがとても大切なことです。例えば、生活に困った人を助けるためには、生活保護制度などの、行政的な援助も必要ではあります。しかし、身近に起こった一つ一つの問題を解決するためには、行政的な援助だけでは不十分なのです。これに対して、そこに暮らしている人々であれば、そうした細かな問題に、対応することが出来ます。また、行政的な援助を行うためには、税金を使って対応することがほとんどです。しかし、先述のような細かな問題に対して、すべて税金を使うことは、事実上困難になります。例えば、生活保護世帯には、ケースワーカーが付いています。このケースワーカーに、問題の解決を全て任せると、膨大な税金を投入することになるのです。ところが、これを地域の人が少しずつ相談に対応すれば、かなりの部分は解決出来ます。したがって、地域が福祉に果たす役割は、とても大きなものがあるのです。